持続可能な社会を
目指して─

概要

日本保全学会とは

調和に欠けた文明の進展は、地球環境を破壊しただけでなく、深刻な地球温暖化をもたらし、人類の生存に大きな脅威を与えています。地球環境を再生し、人類が永続的な社会を維持していけるようにすることが 現在最も重要な課題となっています。そのためには、美しい環境の維持と劣化した環境の再生について体系的に研究することが必須です。それに加えて人工物の 保全技術の高度化を図ることも重要で、数千億トンといわれる我国の産業設備の長寿命化を実現していく必要があります。

日本保全学会は、このような状況を認識しつつ、具体的な問題の解決に向けて、2003年10月に任意団体として設立され、2006年2月にNPO法人格を 取得しました。更に、その後の学会活動の拡大を踏まえて、2014年5月に一般社団法人に移行しました。活動分野として、まず原子力産業分野を取り上げ徐々に他産業に活動範囲を広げつつあります。また、国際活動の展開も重要で、国際会議やサマースクールの推進に努めています。

学会の使命は学術の発展を通して広く社会に貢献することにありますので、産業界、学術界、自治体、政府・規制機関、マスコミ等とも情報や見解の交換を行っ ていきます。そのためには、学会のアイデンティティを確立しておくことが重要です。保全プログラムや保全業務の最適化などを内容とする「原子力保全の論理」を骨格とした「保全学」の構築がそれに相当します。日本保全学会は伝統的な学会と異なり、先例にとらわれない自由な雰囲気を有しており、さらに産業技術の発展を意図している学会員が独創的な企画に基づいて行動し成果を上げることができる学会 です。この分野で活躍したい技術者や研究者及び法人の入会をお待ちすると同時に、入会後の活発な活動を期待しています。