日本保全学会第4回学術講演会の開催にあたって
日本保全学会第4回学術講演会、そして福井へようこそ。実行委員会、現地実行委員会、プログラム委員会の委員一同、そしてこの講演会を共催している福井大学、福井工業大学ー同、皆様方を心から歓迎します。
ご承知のように保全学会は2003年3月に保全学を体系的に扱う学会として設立され、その後2006年2月には特定非営利活動法人の認可を受けました。その後、保全学の主要6分野(保全科学、保全工学、保全技術、保全社会学、保全最適化、保全規格基準)において各々活発に活動を展開してきており、学術講演会はこの主要6分野の研究者、実務者が一同に会し、年に一度活発な議論を行う場として定着しつつあります。第1回は2004年7月に東京大学で開催され49件の発表があり、第2回は2005年6月に京都大学で104件の発表、第3回は東北大学にて103件の発表、そして今回の第4回では121件の講演が予定されています。
今回は学会本部企画として、新たに産学協同セッションが開催されます。そこでは、学と産が高い品質の技術成果の獲得を目指し、激しく交流する場となることでしょう。
その他、今回の講演会では保全学をより多くの人に、知ってもらうための企画を用意しました。まず、小さなことかもわかりませんが、次世代を担う学生諸君に保全学をよく知ってほしいというねらいから、学生は会員・非会員を問わず、参加無料とし、なおかつ共催両大学の先生方には講義の一環として参加を呼びかけてもらうことにしました。さらに、特別企画①「新検査制度と高経年化」、同②「保全とリサイクル社会-健康な若さを維持するには?-」、招待講演「保全のヒューマンファクター作業品質保証を巡って」については、一般市民の参加を受け入れ、保全学の一端に触れてもらうことにしました。
以上、盛りだくさんのプログラムとなりましたが、今回の学術講演会のプログラム編成と講演論文集の編集。発行にあたり、実行委員会委員、現地実行委員会員、プログラム委員会委員、日本保全学会事務局のご支援・ご協力をいただきました。末筆ですが、記して関係諸氏に謝意を表します。
2007年7月2日