海外で損傷事例が報告されていた膨大な数のバッフルフォーマーボルトとバレルフォーマボルトのSCC対策として実施された本工事は、歴史的意義の大きい「PWR における世界初の炉内構造物一体取替(竣工:2005年1月)」である。

照射変形などの経年変化が考えられる既設側(原子炉容器)の構造寸法に対して現物合わせにより1/100ミリ精度で大型構造物を新規製作し、既設側へ遠隔で据え付ける技術を包含する画期的な工事であり、様々な経年劣化事象が顕在化しつつあった炉内構造物の懸念事項を予防保全として一掃することができ、その後のメンテナンスフリーを実現したその効果は絶大であった。

また、非常に難しい一体取替を遠隔操作により実現できたことにより、被ばく低減、工期短縮などへ貢献した。

 

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認定番号 保全遺産第4号
年度 2021
対象名 PWR炉内構造物取替工事保全遺産保全遺産保全
所有機関 四国電力㈱
九州電力㈱
三菱重工業㈱